妻が朝、鏡を二つもって何かしてる

うちの嫁は朝早い。僕が起きる頃にはヒーターをつけてテレビを見ながら何かしてる。ふすまが少し空いていたのでこっそり中を覗く。何か日本昔話で読んだことのある鶴の恩返しがちらりと頭をよぎった。

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中を覗くと釣りの時に使うような小さなハサミと手鏡を持つ嫁が何やら自分の髪を切ってる。
どうしたのって聞くとあんたのせいでストレスがたまって毎日白髪を切ってるのってことだった。

僕の方は大人しい性格で自分から他人を攻撃したりちょっかい出したりはしない。恐らく嫁が仕事をやめたいといってたのにこちらが怪我で当分仕事できなくなったことが響いているのだろう。アパートを借りていれば毎月のお支払があるのだ。誰かがお金を恵んでくれるわけでもなく。パートの嫁にとっては凄い負担となる。

性格もすぐにくよくよして。夜も遅くまで起きている。朝の二時まで起きていいわけは寝ると明日になるでしょ。分かるけど、早く寝ないと辛いんだよと。諭す。

何とか嫁の白髪をなくす方法はないものかと探すと、紅茶で白髪を染める方法があることを知る。紅茶のパックを煮出して凄く濃い紅茶を作るらしい。冷ましたらそれをスプレーにいれて頭に吹き掛けてマッサージすると言うもの。確かに気持ち、色がつき目立たなくなってる。

とりあえずそれを進めるとやると言い出した。結局冬とゆうこともあり紅茶のスプレーは冷蔵庫で数日保管出来るので。冷たい紅茶を頭にしゅっとやる日が三日ほど続きそのあとはやらなくなった。今は紅茶のスプレーだけがこたつの上に転がり、明日白髪染めにいくみたいだ。